研究分野変更からの大学院留学

英語嫌いが分野変更して大学院に留学しました

【大学院留学】奨学金二次審査(語学試験、面接)

はじめに

私が調べたときには語学試験や面接について書かれたブログが皆無だったので、大学院留学用の奨学金の書類審査に通過した後の二次審査についてシェアしたいと思います。特に守秘義務などはなかったので大丈夫なはずです。。。ダメな場合はご連絡ください。

私は村田、中島、船井の書類審査を通過しました。2019年二次審査は

 村田海外留学奨学会  語学試験

 中島記念国際交流財団 面接

 船井情報科学振興財団 面接

となっていました。それぞれの様子についてお伝えしたいと思います。また以下の内容は2019年のときの様子なので、その後は変わってしまう可能性もあります。鵜呑みにはしないでください。

出願書類をどのように作成したかについては以下の記事でまとめています。

 

resatomo.hatenablog.com

 

 

二次語学試験について

村田海外留学奨学会 語学試験

10月下旬に京都で行われました。朝から夕方くらいまでの試験でした。

・リスニング(TOEICのような感じ)

・A4一枚くらいの英語の文章を読んで200字くらいに要約(文字数はたぶん)

・グループで英語インタビュー

が主な内容でした。遠方から来られる方は早めに終わるようにセッティングされていました。

 

〇内容や感想

リスニングは比較的簡単なのではと思います。ただし、私はTOEFLのリスニングが21なので、あまり分からなかったです笑。

要約は入試問題のような感じでした。これは、個人的に良くできたと思います。

英語インタビューは3人グループを組まされて、同時に行いました。

部屋にいるのは面接官と書記の方と受験者3人です。3人グループですが、3人でグループディスカッションなどをするわけではなく、一人ずつ面接官に英語で質問されて答えるという形式です。質問の度に3人が回答する順序が変わります。

試験内容は、記憶が確かであれば

・雑談(出身地について、外国に行ったことがあるか、外国で何したか)

・タイムスリップできるとしたら何がしたいか

・面接官を相手にしたロールプレイ

の3つでした。

ロールプレイでは3人それぞれに違うお題がいきなり与えられます。私はコピー機の使い方を教えてほしいと言われました。残り二人は、駅での券売機の買い方とATMでのお金の引き出し方でした。私は全然できませんでしたが、面接官の話すスピードも比較的遅めで、TOEFLでしっかりスピーキング対策をされている方であれば十分に答えられるのではないでしょうか?

おいしいお昼ご飯もでますし、受験者の出身を記した名簿も配られ、受験者どうしで交流もできるので、楽しいお昼時間を過ごすことが出来ました。

ただ、この二次試験にはポスドクとして留学される予定の方や学校の先生も受験されます。また、海外大学院に既に在籍されている方や帰国子女の方もおられました。おそらく語学試験の上位10人くらいが通過するでしょうから、あくまで個人的な感想ですがTOEFLで100くらいないと通過するのが難しいのではないかと感じました。

 

二次面接について

中島記念国際交流財団 二次面接

中島の面接は10月の下旬に東京で行われました。時間は10~15分程度です。私は生命科学分野で応募したので、以下の内容は情報や経営分野で応募した人にはあまり参考にならないかもしれません。使用言語は日本語で、こちら1人に対して面接官はたしか4人でした。面接官は生命科学分野の専門家です。

聞かれた内容は大体以下の通りです。

・研究員として働いているということか?

・これから行いたい研究について

・なぜ分野を変更しようと思ったのか

・私の研究計画に関わる科学者の名前を出され、知っているか?と問われた

・これまでどのような研究をしてきたか?

・それまでのソフトマターの研究を神経科学に応用しようとは思わなかったのか

・研究計画のある内容について聞かれ、これはどういうことか?

面接は終始穏やかな雰囲気でした。

面接官は生命科学の専門家なので、他の志願者はけっこう専門的な質問も受けていたようです。

 

船井情報科学振興財団 二次面接

船井の面接は11月上旬に東京で行われました。時間は10分程度でした。使用言語は日本語で、こちら1人に対して面接官は5人でした。実質に質問していたのは4人です。

聞かれた内容は大体以下の通りです。

・研究員として働いているということはお金をもらっているということか?

・私が在籍していた高校について

・なぜ神経科学を学ぶために日本の大学院でまず学ばなかったのか?

 (なぜ神経科学をやりたいのにまだソフトマターを研究しているのか)

・私の研究したい内容に関して、本当に上手くいくの?

・大学院にアピールできるような、神経科学の実験手法は身につけているのか?

・他に受けている奨学金はあるか?結果は来たか?

面接は終始穏やかな雰囲気でした。

他の志願者の人に聞いたところ、どうやって大学院に自分をアピールするのか?と聞かれた人もいたようです。

 

面接の感想

どちらの財団でも、面接の待ち時間では同じような大学院留学を目指す志願者と知りあえるので、これまで孤軍奮闘してきた私にとってはとても良い機会でした。

面接で私が感じたことですが、中島ではこれからの研究内容など今後のことを多く聞かれたように感じました。熱意なども見ていたかも。ある意味、日本的な面接ともいえるかもしれません。

一方、船井ではこれまで合格のためにどんな準備をしてきたかに重きを置いているように感じました。また、その志願者がどう自分をアピールしていくか等、アメリカ大学院で行われるような形で志願者を選考しているのかなと感じました。

また、中島では出願分野(情報、生命、経営)の方が審査されるのに対して、船井では審査される方が既に決まっているので、分野が異なっている可能性があります。この点も意識しておくといいかもしれません。私は、船井の審査員の方から研究計画に関する深い質問はなかったです。

最後に、面接では聞かれた以外の余計なことは言わないのが吉です。特にマイナスに捉えられかねないことは嘘を言わないようにしながら、上手く避けた方がいいです。