研究分野変更からの大学院留学

英語嫌いが分野変更して大学院に留学しました

【大学院留学】全落ちを避けるためにしたこと

 

私は、分野をソフトマター・光学から神経科学へと変更してアメリカ大学院に2度出願しました。結果は

1回目の出願で大学院全落ち(修士2年目)

大学院1つに合格(修士修了後)

でした。

この記事では1年目の出願時と2年目の出願時の違いを整理したいと思います。全部主観で書いてます。

大学院留学の経緯などはこっちに書いてます。

resatomo.hatenablog.com

 

成績など

以前の記事にも書きましたがもう一度書きます。

・留学経験・コネなし

・日本の大学、大学院での専攻 電気電子情報工学

・日本の大学、大学院時代の研究分野 ソフトマター・光学

・米国での志望分野 神経科学・神経工学

・2017年 工学学士、2019年 工学修士取得

・GPA学部3.4/4.0 修士3.5/4.0

・学部時代成績優秀者として表彰

 

1年目の受験時

TOEFL 72

GRE Varval 136, Quantitative 163, Writing 3,0

奨学金なし

・論文1本(共著1本、ソフトマター関連)

・教授とのコンタクト メールではあり

これで全落ちでした。

 

2年目の受験時

TOEFL 84

GRE Varval 146, Quantitative 164, Writing 3.0

・所属研究室で研究員としてソフトマター研究に従事

奨学金採択

・論文3本(筆頭1本、共著2本、どちらもソフトマター関連)

・行きたい1つの研究室に現地訪問、他の研究室にはメールでコンタクト

これで現地訪問した大学院(だけ)に合格することができ、他の大学院2校からはインタビューのオファーを頂けました。第一志望からオファーを頂けた時点でインタビューは辞退しました。

 

合格に繋がったと感じたこと

筆頭著者の論文があったこと

2回目の出願時には筆頭著者の論文が一つありました。雑誌は物理学の分野であれば誰でも知っているような雑誌で、ここに筆頭著者として受理された論文があったことは。研究分野が異なるとはいっても高評価だったと思います。Statement of Purposeを書くときは、雑誌のインパクトファクターを載せて研究能力をアピールしました。

実は一回目の査読結果はrejectに近く、論文の投稿雑誌のレベルを下げようという話もあったのですが、revisionを重ねた結果acceptという結果になりました。acceptされるまで長い時間がかかってしまいましたが、雑誌のレベルを下げていたら2回目の出願も全落ちしていたかもしれないとも思います。

 

奨学金に採択されたこと

2回目の出願時には大学院留学用の奨学金を得ることができました。

Statement of Purposeでは、専門ではない分野で研究計画を作成して奨学金をもらえるようになったことを書き、研究能力をアピールしました。

 

準備に十分な時間を確保できたこと

私はTOEFLが50~60点くらいから出願準備を始めて、これが受験年の4月くらいでした。1回目の出願のときはTOEFLの対策にずっと追われていて、ろくに他の準備をすることができませんでした。受験年の8月9月から出願準備を始めた方もいるようですが、それで受かる人は英語力がその時点である程度ある方だと思います。

私は1回目の出願に失敗した後、まるまる一年準備する期間がありました。TOEFLの点数はまだ上げなければならない状況でしたが、当時研究員として週2程度しか働いていなかったので、研究や奨学金の申請、GRETOEFLの勉強を並行して行っていくことができました。しかし、一般的な大学生、大学院生にとって、上記4つを並行してやっていくことは本当にきついと思います。

 

現地訪問したこと

一番合格に影響を与えたことだと思っています。研究分野を変更するよく分からない、英語がしゃべれるかも分からない、会ったこともない外国人に合格を出すのって、抵抗があると思います。よっぽどすごい成果があるのならともかく。

また、研究について話すときもメールでやりとりするより実際に会って話したほうが伝わりやすいし、アピールしやすいです。Statement of Purposeでアピールする方法もありますが、500 words程度しか書けない制限がある場合があります。また、現地訪問することで先方の先生に自分を確実に認識してもらえるはずです。

私はTOEFLのスコアがminimumに届いていなかったのですが、足切りされませんでした。また、合格をいただけたのは現地訪問した大学院だけです。現地訪問の効果は絶大だと思います。

ただし、実際に会った結果、マイナスのイメージを抱かれてしまうこともあるかもしれないので、研究室訪問するときは入念に準備していくことが必要かと思います。

 

さいごに

当たり前のことになってしまいますが、分野の変更に関わらず、「十分な準備時間を確保し、筆頭で論文を書き、奨学金の申請し、現地訪問して話すこと」が大切なことだと思います。

もし、準備するのが遅く時間が足りなさそうだと感じる方は、日本で修士課程や博士課程の進学を考えて1年出願を遅らせるのも手だと思います。